上野国一社八幡八幡宮大大神楽は、群馬県高崎市八幡町に鎮座する、上野国一社八幡八幡宮の祭典において奉納される神楽です。
八幡八幡宮の創建は古く、社伝によると平安時代の初め、天徳元年(975年)といわれています。この間に社殿の造営は何度も繰り返し行われてきたと思われますが、現在の社殿は鎮座から800年にあたる宝暦七年(1757年)に造営され、その事業に合わせて、それまでに途絶えてしまっていた神楽を復興するため、宝暦四年(1754年)に京都神祇官領に出願し、直接その指導を受けて再興されたと伝えられています。
能様式を取り入れた舞・囃子には荘重・優雅な趣があり、他の地域には見られない特徴となっております。
座は前座21、後座16の計37座、舞の演目は12、御囃子は16種類で、その全てが完全な形で伝承されており、平成元年3月には高崎市重要無形民俗文化財第一号に指定されました。
平成二年には、かつては9座が行われていたと伝えられていましたが途絶していた巫女舞(神子舞)も復興され、神楽に華を添えています。
現在、氏子崇敬者を中心とする神楽保存会によって祭典日に奉納されるとともに、県内で開催される伝統芸能祭等にも出演し、更なる維持・発展が図られています。
なお、「だいだいかぐら」は通常「太々神楽」と表記されるところですが、当神楽保存会では伝承に則り、「大大神楽」と表記しています。
八幡宮における神楽奉納日(令和4年度) 1月3日(新年祭)
4月の第1日曜日(春祭り)
11月3日(秋祭り)
12月31日(二年参り)