上野国一社八幡八幡宮大大神楽は、宝暦四年(1754年)に京都神祇官領に出願し、直接その指導を受けて再興された神代神楽(「古事記」「日本書紀」に記された神話を題材とする神楽)です。
能様式を取り入れた舞・囃子には荘重・優雅な趣があり、他の地域には見られない特徴となっております。
座は前座21、後座16の計37座、舞の演目は12、御囃子は16種類で、その全てが完全な形で伝承され、平成二年には、かつては9座が行われていたと伝えられていましたが途絶していた巫女舞(神子舞)も復興され、神楽に華を添えています。
なお、各演目に登場する神々の名称・表記については諸説ありますが、当サイトにおいては当保存会に伝承されている【八幡宮祭典𦾔儀並神楽帖】の記載に基づき表記しています。
また、各演目の解説に記載した神話については、以下の文献等を参考としています。
・阿刀田高「私の古事記物語」歴史群像1月号別冊CARTA2012年新春号付録 学研パブリッシング
・山折哲夫監修、いとうみつる絵、小松事務所文「キャラ絵で学ぶ!神道図鑑」すばる社
・ウィキペディア(Wikipedia)