住吉の舞

住吉の舞 三座

 この舞は、御祓いの舞で、神楽の最初に必ず舞って、今日一日の祭典が無事安全にできるようお祈りするものです。

 謡曲「西の海、阿波岐が原の波間より、あらわれ出でし住吉の神」に始まり、三人の神様が次々に登場して舞います。

 最初に登場するのが、鶏兜の冠を着けた表筒男命(うわづづおのみこと)、二番目に登場する白い面の神様が中筒男命(なかづつおのみこと)、三番目に登場する黒い面の神様が底筒男命(そこづつおのみこと)で、それぞれ違うお囃子に合わせて、リズムの異なる舞を舞います。

 この三人の神様は、住吉三神という禊の神様で、航海の神様としても知られ、住吉大社に祀られています。

 

 「古事記」では、伊邪那岐命(イザナギ)が黄泉の国から戻り、川の中で身体を洗い禊をしたときに、水の表から生まれたのが表筒男命、水の中から生まれたのが中筒男命、水の底から生まれたのが底筒男命と記されています。


 

出囃子 下り破

 

舞囃子 表筒男命 ちゃかどん 住吉

    中筒男命 白

    底筒男命 黒

 

入囃子 下り破