神剣の舞 二座(鍛冶屋の舞 ともいう)
この舞は二人の神様、天目一箇神(あめのめひとつのかみ)と石凝姥命(いしこりどめのみこと)が登場し、中央に向き合って剣を鍛える仕草で舞います。
この剣が、後に須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する時に使われる十拳剣(とつかのつるぎ)であろうとおもわれます。→大蛇の舞
天目一箇神(天一目命とも表記される)は、「古事記」の天照大御神の岩戸隠れの場面で、鍛冶をしていた天津麻羅(あまつまら)と同神とされ、鍛冶・製鉄の神様として信仰されています。神名の「目一箇」(めひとつ)は「一つ目」(片目)の意味であり、鍛冶が鉄の色でその温度をみるのに片目をつぶっていたことから、または片目を失明する鍛冶の職業病があったことからとされています。
石凝姥命も同じく、天照大御神の岩戸隠れの場面で、大御神を岩屋戸から引き出すために製鉄をして八咫鏡(やたのかがみ)を造ったされ、鋳物・金属加工の神様として信仰されています。
出囃子 早笛
舞囃子 黒
入囃子 出羽